京都滋賀脳神経外科グループ
グループ概要
福島先生の紹介
三叉神経痛の治療
特殊な三叉神経痛
顔面痙攣
脳腫瘍
脳動脈瘤・脳静動脈奇形
血管内治療
ガンマナイフ治療
脊髄・脊椎疾患
パーキンソン病・本態性振戦の手術
お問合せ

TOP
 

 特殊な三叉神経痛

典型的な動脈の接触以外の特殊な三叉神経痛の治療も行っています。
特殊な三叉神経痛には下記のものがあります。

1.太い動脈 (椎骨動脈・脳底動脈) による圧迫
太い動脈の場合は、通常の固定方法では困難なため、患者さまに応じた工夫が必要になります。

椎骨動脈(▲)による圧迫で
三叉神経が曲がっている
動脈を移動させた後
神経はまっすぐになっている
2.静脈の接触による三叉神経痛
一般的な単純MRIでは診断は困難です。造影剤を使用した薄切りスライスMRIを3次元解析して、診断が可能となる場合があります。他院で責任血管がはっきりしないと診断された場合でも、3D診断にて原因を特定できることがあります。治療は動脈と同様、静脈を移動させるか、可能であれば、切断して根治を目指します。

3D診断 治療
【3D画像】
三叉神経(黄色)には動脈(赤)は接触していないが、静脈(青)が接触している。
【術中写真】
三叉神経(↓)に静脈(▽)が接触している。挿入画像は手術の方向からみた3D画像、実際の手術所見と一致している。
3.くも膜の癒着による三叉神経痛
MRIで癒着を診断するのは極めて困難です。 3D診断にて動脈、静脈、腫瘍などの原因が明らかでなくても、症状が典型的な症状の場合には、くも膜の癒着が疑われます。治療は、神経との癒着を解除することによって治療します。


4.腫瘍の圧迫による三叉神経痛
5〜10%の割合で腫瘍の圧迫が原因となる三叉神経痛の場合があります。 三叉神経の周囲の腫瘍を摘出することによって、症状を消失させることが可能です。腫瘍の大きさ、種類によっては全摘出が必要となる場合もあります。三叉神経痛を引き起こす腫瘍は、類上皮腫、聴神経鞘腫、三叉神経鞘腫、髄膜腫などがあり、それぞれ治療方法が異なります。
図1 小さな髄膜腫による三叉神経痛 図2 類上皮腫による三叉神経痛
ガンマナイフ治療にて症状消失 三叉神経の周囲の腫瘍を摘出し症状消失
図3 大きな髄膜腫による三叉神経痛
術前 術後
腫瘍を摘出して症状は消失
5.再発
すでに手術を受けていても、症状が再発する場合があります。以前の手術で、神経と血管の間にスポンジ等を挿入している場合は、これを摘出し、三叉神経との癒着を解除することによって症状を消失させることが期待できます。一般的には再手術は難易度が高く、治癒率も低下します。

6.先天奇形・異常に伴う三叉神経痛
頭蓋骨の異常隆起、胎生期遺残動脈、静脈瘤に伴う三叉神経痛などがあります。三叉神経との接触を解除すれば症状は消失しますが、通常の手術方法では困難なことがあり、それぞれの患者様に応じた治療戦略をたてる必要があります。

【6-1:血管奇形に伴う三叉神経痛】
血管奇形に伴う三叉神経痛 手術方向からの拡大図
  手前の静脈を透かしてみると、
奥で2本の動脈が神経に接触していることがわかる
三叉神経の両側で静脈2本と動脈2本が接触していると判明
減圧前 減圧後
三叉神経が2本の静脈にはさまれている 三叉神経の両側で静脈2本と動脈2本が接触していると判明
【6-2:頭蓋骨異形成による三叉神経の圧迫】
頭蓋骨異形成による三叉神経の圧迫 (TN)  
 
耳の後ろからのアプローチでは手術困難
 
側頭部からアプローチする特殊ケース
神経を圧迫している骨を除去し、症状消失
【6-3:胎生期遺残動脈(三叉神経動脈)による圧迫】
胎生期遺残動脈(三叉神経動脈)による圧迫
複数の血管が神経に接触していた
私たちが治療します。
井上卓郎
1991 滋賀医科大学 脳神経外科
1992 大阪府済生会病院 脳神経外科
1994 第二岡本総合病院 脳神経外科
1998 University of British Columbia(カナダ)留学
1999 日野記念病院 脳神経外科
2004 Kalorinska University(スウェーデン)研修
2007 Duke University(アメリカ)研修
2011 湖東記念病院 脳神経外科


▲UP


サイトマップ
京都滋賀脳神経外科グループ
Copyright (C) 2006 KyotoShigaNeurosurgeryGroup. All Rights Reserved.